

減量外来
(メディカルダイエット)






減量外来とは

「運動する時間が取れない」「食事制限が続かない」
太り過ぎは、美容上の問題だけでなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった様々な内科的疾患の基盤となり健康寿命を縮める重大な病態です。さらに整形外科的視点からみても腰痛や下肢関節痛に悪影響を及ぼします。例えば変形性膝関節症の場合、体重増加は直接的な危険因子になる事が文献でいくつも報告されています。しかし、単に「体重を減らす」といっても、痛みのために運動ができないため整形外科に通っておられる患者様も多く、整形外科疾患のある患者様が「体重を減らす」ことは容易ではないために、体重減らすことを断念してしまう患者様もたくさんおられます。
このような方々に対する新しい薬物療法として、ほとんど副作用がなく医学的に安全でしかも効果的な減量方法が近年注目されております。それがリベルサス・マンジャロといったGLP-1受容体作動薬を用いた治療になり
ます。
当院の治療
当院では、医学的根拠に基づいたアプローチで、無理なく健康的な体重管理をサポートします。当院では、食欲を自然に抑える「GLP-1受容体作動薬」を用いた治療を行っています。また、薬物療法だけでなく理学療法士が常駐して運動器リハビリテーションを行なっている整形外科という利点を活かして、食事療法・運動療法を併用した治療外来を開設しております(保険外診療になります)。完全予約制で、患者様お一人お一人の現在の身体の状態を検査した上で、最適な方法を一緒に考えて減量に取り組んでまいります。興味のある患者様は一度ご相談ください。
減量外来の流れと
診察費用
初診
- 問診・メディカルチェック:食事や生活習慣に対する問診を行い、体重や体組成を確認します。
- 血液検査:糖尿病や高脂血症のチェックを行います。
- 検査結果に基づいて適切な食事・運動療法、投薬やリハビリテーションの提案をさせていただきます。
2回目以降の受診について
2回目の診察(検査結果の説明など)以降は、薬の処方のみの受診も可能です。副作用や不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。また、半年に1回は診察を受けて体組成のチェックや血液検査をおすすめします。
診察費用など(薬剤費除く)
| 費用の内訳 | 費用(税込・薬代別) | |
|---|---|---|
| 初診時 | 診察+ 体組成検査 |
¥3,000 (+薬代) |
| 初診時 | 診察+ 体組成検査+採血 |
¥6,000 (+薬代) |
| 再診1 | 診察のみ | ¥1,500 (+薬代) |
| 再診2 | 診察+ 体組成検査+採血 |
¥4,500 (+薬代) |
| 再診3 | 診察+ 体組成検査 |
¥3,000 (+薬代) |
保険適応となる場合
近年、我が国でも肥満に対する治療は重要視されており、保険適応となる肥満外来を開設している医療機関もあります(当院は肥満外来の対象機関ではありません)。肥満外来の適応となる場合は当院よりご紹介させていただくことも可能ですのでご相談ください。
肥満外来の治療適応となるケースは以下のいずれかに該当する場合です。
- BMIが25以上あり、糖尿病・高血圧症・脂質異常症のうち一つ以上の診断を受けた
- BMIが35以上ある(高度肥満)
- 肥満を要因とする睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた
取り扱い薬剤と費用
肥満治療薬について
小腸から分泌され、血糖をコントロールする「GLP-1」というホルモンを、内服または注射で補う薬です。胃から腸への内容物の排出を遅らせる作用・腸の動きを抑制する作用・食欲を減退させる作用があるため、食べ過ぎてしまうことを抑制して食事療法をサポートし、減量効果もあるとされています。
リベルサス(内服薬)
飲み薬であり、通院が少なくて済むため減量治療を開始する方にお勧めです。
| 規格 | 錠数 | 料金 | |
|---|---|---|---|
| リベルサス | 3mg | 28錠 | ¥11,000 |
| リベルサス | 7mg | 28錠 | ¥23,000 |
| リベルサス | 14mg | 28錠 | ¥33,000 |
頭痛や胃もたれ・便秘・下痢などの消化器症状が特に内服初期に出ると言われています。
マンジャロ(皮下注射薬)
内服薬のリベルサスと比較して高い減量効果が期待できます。
皮下注射薬ですので週1回通院していただくことをお勧めします(慣れてきたら自己注射も可能)。
| 規格 | 錠数 | 料金 | |
|---|---|---|---|
| マンジャロ | 2.5mg | 2箱(4本) | ¥20,000 |
| マンジャロ | 5mg | 2箱(4本) | ¥37,000 |
| マンジャロ | 7.5mg | 2箱(4本) | ¥53,000 |
| マンジャロ | 10mg | 2箱(4本) | ¥70,000 |
吐き気、便秘、下痢などの消化器症状が出る事があります。また低血糖症状が出る可能性があります。
肥満とは?
なぜ肥満は治療が必要?
肥満の定義と健康への影響
肥満の定義
- 肥満とは:体内に過剰な脂肪が蓄積された状態のことを言います。
- BMI(Body Mass Index, 体格指数)を用いて判定します。 ※BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
- 日本肥満学会ではBMI25以上を「肥満」、BMI35以上は「高度肥満」と定義しています。
- さらに内臓脂肪の多さ(腹囲)も重要で、男性:85cm以上、女性90cm以上が内臓脂肪型肥満の目安です。
肥満が健康に与える影響
- 糖尿病:血糖を下げるホルモン(インスリン)の働きが悪くなり、糖尿病を発症しやすくなります。
- 高血圧:血圧が上がり、心臓や血管に負担をかけます。
- 脂質異常症:中性脂肪や悪玉コレステロールが増え、動脈硬化のリスクが高まります。
- 関節疾患(変形性膝関節症):体重増加により、膝や腰に負担がかかります。
- 心筋梗塞・脳卒中:動脈硬化が進み、命にかかわる病気を起こす可能性があります。
- 睡眠時無呼吸症候群:首回りの脂肪が気道を狭くし、いびきや無呼吸を引き起こします。
- 脂肪肝:肝臓に脂肪がたまり、放置すると肝硬変や肝がんの原因になることがあります。
- がんのリスク上昇:大腸がん、乳がん、子宮体がんなどの発症リスクが高くなると報告されています。
- 生活の質(QOL)の低下:動きにくい、疲れやすい、外見上の悩みなどにもつながります。
- メンタルヘルスの問題:うつ病、不安障害など
マンジャロ(Mounjaro®)
とは?
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とGIP(胃抑制ペプチド)という2つの作用を持つ「デュアルインクレチン作動薬」です。
元々は2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、体重減少効果が非常に高いことが確認され、肥満症治療薬として注目されるようになりました。
マンジャロの主な作用
- 食欲抑制作用:脳(視床下部)に働きかけて、食欲を自然に減らします。
- 胃のからの排出速度を遅らせる:胃の動きをゆっくりにして、少ない食事で満腹感を持続させます。
- インスリン分泌の促進:食事のあとにインスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌を助けます。
- 脂肪燃焼を促進:体脂肪の分解を促進し、筋肉量を維持しながら無理なく減量できます。
マンジャロの副作用・注意が必要な方・相互作用
主な副作用(基本的にはほとんどありません)
- 吐き気、胃もたれ、腹痛
- 便秘、下痢
- 低血糖
※副作用が出現した場合の治療も自費診療になることをご承知おきください。
使用できない方
- 本剤に対して過敏症の既往のある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度の胃腸障害や膵炎がある方
- 甲状腺疾患がある方
他の薬との相互作用
- 高血圧や脂質異常症の薬との相互作用はありません。
- 花粉症の薬との相互作用はありません。
- 体重減少によりインスリン抵抗性が改善することにより高血圧が改善する可能性があります。従って血圧の下がり過ぎに注意が必要です。
- その他の薬剤との相互作用についても主治医にお尋ねください。
まとめ
痩せるために運動したいけど、変形性膝関節症で膝が痛くて運動できなくて減量が難しい方、自己流ダイエットでなかなか痩せられない方、健康的に痩せたい方は一度ご相談ください。安全な治療とはいえ他の薬剤との相互作用や副作用の出現と対策など専門的知識が必要であり、薬剤を手に入れて自己注射するだけのやり方では危険であるだけでなく非効率です。しっかりと必要な量を使って減量させることが大事です。肥満症に伴う健康被害を食い止めて、健康で過ごせる様にしていきましょう。